野村総合研究所(NRI)Career Recruiting

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システムコンサルタント Systems Consultant

2007年キャリア入社 中澤 貴史

入社の決め手は、コンサルタントの
「人」と「熱意」。

私の前職は、新卒で入った大手通信企業にて、医療従事者向けに電子カルテなどのIT化による業務改善の提案を行っていました。その企業では、通常3年ほどで職種や職場を異動するローテーション制度があったのですが、医療分野に関しては高度な専門知識が必要ということで、制度の適用がなく同じ領域で働くことになっていました。私としては医療分野だけに留まらず、培った業務コンサルタントの経験を活かし、多様な業界に携わってみたいという想いがあり転職活動を始めました。

数あるコンサルティング会社を比較検討し、他社からも内定をいただいていましたが、最終的な入社の決め手となったのが、NRIの「人」と出会ったときの印象でした。採用面接の際に、部門長の他、現場の第一線で活躍しているコンサルタントの方と、直接話をする機会を設けていただけたのです。

その方は、他のコンサルティングファームによくあるような、綺麗なかっこいい言葉で濁すのではなく、むしろコンサルタントとして、お客様のために何ができるのかを考え抜く、地味で地道な作業の部分について、熱意を持って語っていただきました。地に足をつけたこの姿勢に共鳴し、ここで自身のキャリアを伸ばしたいと入社を決めました。

コンサルタントとしての価値を
「再発見」することで得た、
成長への手応え。

NRIではいろいろな経験を積んできました。なかでも成長を実感できた事例として、入社直後から長らく関わらせていただいている製薬会社のプロジェクトがあります。それは、MRの営業力にITを取り入れることで伸ばすシステムの開発を提案することでした。私自身も前職での医師や看護師を対象にした業務改善の経験はあったものの、製薬会社の業界関連知識を一から身に付ける機会を得たことと、プロジェクトリーダーとして業務改善を推進していくことは、大きな責任を感じつつも、確かなやりがいを得ることができました。

また、電力会社とのプロジェクトに携わった際は、業界が電力自由化に一気に傾いていた時期だったので、お客様の本社がある地方に週の大半滞在し、上位の意思決定者の方々と朝から晩まで議論を繰り返しました。お客様企業に入り込み、一体となって動くことによって、その企業の実情を深く理解し、それを動かしていく難しさと重みを痛感しました。

一般的にコンサルタントというのは新しい考え方やコンセプト、スマートでクレバーな言葉を残して終わり、というイメージがありますが、こうしたスタイルは十年前にはもう既に通用しなくなっています。それは、お客様と私たちで持っている情報に大差がなくなったためで、決して安くはないサービスの価値を、どう提供できるかを常に考えなくてはならない。それを実感できたプロジェクトだったと思います。

自主的な行動を重んじる社風を活かし、
コンサルティングの最前線へ。

私がリーダーとしてプロジェクトを率いる際には、お客様が何を望んでいるのかという目的設定と、それを達成するためには、どういった作業をしたらよいのかということを、メンバーに考えてもらうようにしています。時にはこの資料では失敗するなと予感しつつも提案し、案の定お客様から指摘を受けたりというケースもありますが、実はそういった経験がとても重要だと考えています。リーダーとしてきっちり統括するのではなく、お客様とのインタラクションのなかで、お客様が私たちに何を期待し、どういう事柄を重視しているのかということを、肌で感じとる経験をたくさん積むことの方が、成長としては早いと考えているからです。ですので、リーダーだからといって、率先してメンバーを牽引するというよりは、後ろから支えていくという方のリーダーシップをとることが多いのです。

私自身も今後はコンサルタント業務を主軸としつつ、次のフェーズを模索していきたいと考えています。具体的には、コンサルティングサービスはいずれ現在のような形態と収益構造を脱却し、自分達でサービスを開発しプラットフォームを提供するなど、新しい事業を興していかなくてはならないと考えています。解決すべき課題はお客様から与えられるだけではなく、これからは、私たち自身が課題意識を持ち、それをサービス展開に繋げていく必要があるのです。

私も今までの経験や、NRIの自主的な行動を重んじる社風を活かしながら、仕事の本質を捉え、これからの社会に貢献できるコンサルティングサービスの在り方を模索していきたいと考えています。

※内容はインタビュー当時のものです。