システムコンサルタント Systems Consultant
2017年キャリア入社 曽原 健吾
NRIに入社する以前は、2社を経験しました。1社目は、新卒で入社した国内の生命保険会社。4年ほど組織のバックオフィスにおける、基幹システムの効率化に関わる企画や開発を担当していました。その後、より広い視野でITを活かした業務改革に従事したいと思うようになり、2社目となる外資系コンサルティングファームへ転職。金融系のテクノロジーを専門にコンサルティングを行い、企業合併に伴うシステムの統合、計画作成・実行やテクノロジーを生かした顧客体験改善などのプロジェクトを経験しました。
仕事は充実していて、やりがいもあったのですが、この時期に私自身のライフステージが変化しました。子どもが生まれ、将来のことを考えた際に、コンサルタントとしてお客様の持続的な成果創出を目指せる環境で、腰を据えて長く働きたいという想いに至り、人材紹介会社経由で探すことにしました。そこで、社員の定着率が高く、人を育てることに力を入れている企業としてNRIを紹介されました。
お客様と並走しながら共に成長する企業文化があること。社員のワークライフバランスを重視した働きやすい環境があること。そして、私の今までの経験も活かせそうな企業だったことから、NRIだけに的を絞って転職活動を行い入社する運びとなりました。
入社後はシステム化構想コンサルティング分野に所属し、前職の経験を活かした保険会社の業務改善・システム化構想やデジタル戦略策定支援、通信会社における新規金融事業立ち上げ支援などを行ってきました。
そのなかでも特に印象深かったのが、ある保険会社の改革支援です。この企業は創業以来、数十年間に渡って右肩上がりの成長を記録してきました。しかし、昨今のテクノロジーの進展や顧客変化への対応に遅れ、事業リスクの兆候が見え隠れするようになりました。「何かがおかしくなってきている」と危機感を覚えた経営陣は改革に乗り出しますが、創業以来続けてきた成功パターンを変えることにためらいがあり、同時に現場がついてこないことを懸念していました。
そこで、私たちは「どのように変えていくべきか」「なぜ変えるのか」「そもそも変えるべきなのか」など、根本的なディスカッションから企業改革の支援をはじめました。社長・執行役員に対し、約100時間におよぶ問題意識や変革の方向性に関するヒアリングを行い、課題の根底となる要因を洗い出し、お客様の経営理念に立ち戻り、何を変えて何を変えないのかを明確化しました。そして、企業の根本的な「強み」の部分は変えずに、今の時代にそった「やり方」へ適応するという結論に達し、結果、お客様の納得感を醸成したかたちで、改革への第一歩を踏み出す意思決定に貢献することができました。
以後、お客様の中期経営計画にも組み込まれ、戦略を実行するための組織・体制ができつつあること、私たちが、お客様からパートナーとして信頼され、継続した支援を続けられていることについて、私自身もコンサルタントとして、大きな自信とやりがいを感じた瞬間でした。
NRIに入社して感じた良い意味でのギャップは、社員一人ひとりに与えられる裁量が非常に大きいことです。自分で考え行動できるため、働く密度を変えずに労働時間を柔軟にコントロールすることができた点は働きやすさに繋がりましたし、何より自分の能力を最大限に発揮でき、お客様からの反応を肌で感じ成長できるところがNRIの魅力だと思います。
また、中長期的な視点でお客様とかかわり、企業の改革を支援できるのもコンサルティング業界のなかでは長所だと感じています。他社のコンサルタントであれば短期に成果を求められることもありますが、NRIはあくまでお客様に寄り添うことを重視し、信頼を重ね、伴走しながら組織改革を支援していくことができます。もちろん担当するプロジェクトにもよりますが、その結果、私たちの提案がお客様に響き、次の開発・運用フェーズでも私たちを頼りにしていただける。こうした「共創」のサイクルを描いていける企業だと感じています。
今後は私自身も、システム化構想のなかで、アジャイル開発やデータ活用などのNRIにおけるさまざまなスペシャリストと一体になって、企業のDX化を企画・推進支援できるポジションで、お客様の改革の「瞬間」に立ち会っていけるような役割のキャリアを積んでいきたいと考えています。このように、NRIは自分の強みを軸に、中長期的にキャリア形成を考えていけるところが、働きやすいカルチャーに繋がっていると思います。
これからNRIでコンサルタントを目指す方にも、自身の強みを意識して、それをこの環境でどう広げていくかを考え、より高みに向かってチャレンジしていただきたいと思います。
※内容はインタビュー当時のものです。