野村総合研究所(NRI)Career Recruiting

Members 転職者メッセージ

データサイエンティスト Data Scientist

2018年キャリア入社 蝦名 秀郎

現状に甘えず、
自らが望むキャリアへ「挑戦」。

私は新卒で大手通信会社に入社し、7年半勤めていました。社内向けシステムやWebアプリを開発するエンジニアとして、自社内業務の効率化が私の役割でした。大学ではIT分野を専攻していなかったため、はじめは苦労しましたが、IT技術に興味を持つようになり、プライベートでも独自でシステムを組んでみるなど日々学びを深めていきました。

転職を考えたきっかけは、他社でエンジニアをしている友人の話を聞いたことでした。その友人は、B to Bや、B to C向けの製品を開発していて、品質チェックやリリース後の運用をリーダーとして推進するなどシビアな環境下でキャリアを積んでいました。一方、私の仕事は社内向けの開発であったため、新しい技術を試せる半面、品質面はある程度許容されてしまう環境でした。現状に不満があったわけでは一切ありませんでしたが、その友人のようにシビアな環境下でも品質をクリアし、世の中に出る製品開発を行ってみたいという気持ちが芽生えたのです。

転職先の条件として、社外に向けたシステム開発ができること、エンジニアとして成長できることの他、リーダーとしての素養と、プロジェクトを統括するマネジメント力が磨ける環境に身を投じたいと考えていました。当初、NRIに対しては自社で開発を行っている印象がありませんでした。また、マネジメントを行うリーダーも、エンジニア経験者ではないと思っていました。しかしながら、NRIで働いている知人に話を聞いたところ、全くそのようなことはなく、NRIの社員は技術力も高く、プロジェクトリーダーもできる方が多いということを聞きました。以降、転職先をNRIのみに絞り、入社する事ができました。

難解な課題を仲間と共に
乗り越えた先に味わう「達成感」。

NRIに入社してからは、産業の分野で、システム基盤の構築からデータ分析、研究開発と多岐に渡り経験を積ませて頂きましたが、現在携わっている物流業務の効率化を図るプロジェクトは、いままで経験したなかでも思い入れが強くあります。

以前、私は法人向けに物流の配送ルートの最適化や、運送トラックの台数を減らすことによるコスト削減などを実現するプロジェクトに携わっていました。そのプロジェクトで成果の見込みが出たため、今度は個人宅への宅配業務にその知見を応用することになったのです。
しかしながら、このプロジェクトでは、前回のプロジェクトとは異なる複数の障壁が待ち受けていました。前回のプロジェクトは法人向けであったため、配送先がある程度決まっていて、一度ルートの最適化を行えば、しばらくの期間は解析を必要としませんでした。それに対し、個人向けの宅配業務の場合、配送先が日々異なるため、毎日解析が必要なこと。ECが普及し、配送する物量が多く、膨大なデータを高速で処理しなければならないこと。ルート最適化のインプットになる移動時間データの準備に莫大な費用が掛かってしまうことなど、解決すべき課題が山積していました。

ルートの最適化は「巡回セールスマン問題」と呼ばれ、古くから研究されている分野ですが、配送先が日々変わるという難題は、高い壁となって私たちの前に立ちはだかりました。当初解決の糸口が見えなかったこの問題を、優秀で信頼できる上司・同僚・後輩と共に悩み、議論を重ね、調査と実験を繰り返し、ようやく解決の足がかりとなるところまでこぎ着けました。周囲からも難しいと予測されていたこの課題に、チーム一丸となって挑み、解決への糸口を掴んだときには、大きな達成感と充実感を得ることができました。

データ分析の可能性を信じ、
未来を創っていく。

NRIは、常に質を高めることを追求していくカルチャーがあり、優秀な仲間たちばかりです。新規で課題解決に取り組む場合、こうすれば解決できるのではないかという大筋の仮説を立て、実際に細かい論文の調査などをして裏付けをとっていきます。その過程で、作業を他のメンバーに依頼することがありますが、海外の難解な論文を、すぐに調査・分析し、複数ある資料を一つにまとめ、それぞれの長所・短所をリスト化して提案してくれたり、先輩からは、プロジェクトの進め方や「本当に必要なものは何なのか?」といった、課題の本質的なことを客観的な視点から指摘してくれたりと、まさに転職をするときに私が求めていた環境がここにあったと感じています。

NRIは、意欲がある人にとっては挑戦しがいのある場所です。マルチアサイン方式で多くのプロジェクトに携われる魅力がありますし、社会を変えていく取り組みに携わることができます。データ分析の分野にさらなる可能性も感じていますし、私自身、この環境でエンジニア、データサイエンティストとしてさらに成長したいと考えています。
企業理念である「未来創発」に向け、その実現を目指す。この想いに共感できる方と一緒に働きたいと思っています。

※内容はインタビュー当時のものです。