プロジェクトマネージャ Project Manager
2017年キャリア入社 上阪 浩之
私は新卒でIT系のコンサルティングファームに入社し、SAPの導入コンサルタントとして大手企業の案件に数々関わりました。10年ほど経って次のキャリアを考えるようになり、システム導入以外のことにも挑戦してみたいと総研系のファームに転職。そちらでITガバナンス強化のコンサルティングなどを手がけた結果、私が醍醐味を覚えるのはやはり大規模なシステム導入案件だとあらためて気づき、そうしたキャリアが得られる場を探していたところNRIに興味を持ちました。NRIは金融系のスクラッチ開発に強みを持っている印象でしたが、実は産業系のシステムでも実績があり、しかも近年はお客様のニーズに応えてパッケージソリューションも強化しているとのこと。ここなら私が過去に培った知見を活かし、かつスケールの大きな開発ができそうだと考え、30代半ばでNRIに転職しました。
入社後はまず、オンボーディングの一環として、大手メーカーの基幹システム再構築の計画立案に2カ月ほど携わり、その後、大手総合商社でのSAPのバージョンアップの大規模プロジェクトにアサインされました。最初の案件では入社2日目から現場に入りましたが、プロジェクトメンバーの方々がみなさんフレンドリーで、中途入社でも遠慮なく意見を発して議論をリードすることができ、ある程度の成果を示せたように思います。NRIはもっと堅い雰囲気の企業かとイメージしていましたが、こうした風土で最初から力を振るうことができたのは嬉しい誤算でした。
一方、NRIのカルチャーに戸惑うこともありました。品質への意識が非常に高く、また、お客様に対する責任感も尋常ではない。入社当初は「そこまでやる必要があるのか」と疑問に思うこともありましたが、後日、中途入社者向けに開催された「社史研修」でそれが氷解しました。これはNRIの歴史を学ぶ研修で、創業時からミッションクリティカルなシステム開発に挑んできたことで品質を最重視するDNAが根づいていること。そして、どんなに難しいプロジェクトでも逃げずに成し遂げ、お客様と一緒に成功を分かち合って自らも発展を遂げてきた過去の経緯を知り、そうした姿勢がNRIの競争力の源泉であることを理解しました。このような研修を受講できたことは非常にありがたいですし、早い段階でNRIの企業哲学を会得したことで、上層部とも同じ目線で取り組めるようになったと感じています。
入社3カ月目から関わることになった総合商社のプロジェクトは、2年に及ぶ大規模な案件でした。最初はPL(プロジェクトリーダー)の立場で参画しましたが、半年後、役員から直々に任命を受けてPM(プロジェクトマネージャ)を務めることに。いきなり大役を任されてとても驚きましたが、その役員の方から「機会を与え経験を積まないと人材は育たない。周囲がフォローするから挑戦してみてくれないか」と鼓舞され、プロジェクトを率いる立場に就きました。すべてが未知のチャレンジで苦労もありましたが、PMとして経験豊かなベテランの先輩方からもサポートしていただき、何とかプロジェクトを進めることができました。この案件でNRIのプロジェクト管理を一通り経験できたのはとても勉強になりましたし、これからNRIで活躍できるだけの自信もつきました。
NRIに入社してまだ数年ですが、次々といろいろなテーマに挑戦する機会を与えてもらっています。総合商社の案件を終えた後は、パッケージ導入に携わる若手メンバーの育成を託され、自ら施策を立てて実行。人材育成は事業戦略と密接に関わっており、中長期的にNRIのパッケージソリューションをどう伸ばしていくかという道筋を描き、そこに必要な能力を備えた人材を育てていかなければならない。そうした事業のビジョンを考えるところから関わって、人材育成を担えたことは、私自身のレベルアップにも繋がりました。
その後はまた現場に戻り、専門商社のSAPによる次期基幹システムの構築プロジェクトを担当しました。これは新規案件で、PMとして契約獲得のための企画提案からリードし、コンペを勝ち取って実際にパッケージを展開するところまでを、一貫してマネジメントしました。NRIで案件獲得からPMとしてリードすることは初めてだったものの、ここでも役員をはじめ上層部の方々のサポートを得て受注を果たし、また新たな知見を得ることができました。また、プロジェクトのPMを務める一方でGM(グループマネージャ)に昇格し、管理職としての責務も担うことになりました。組織をマネジメントして、メンバーの能力を引き出すことにも奮闘しています。
今後はさらにキャリアを高めて、まだまだ伸びしろのあるNRIのパッケージソリューションを拡大する力になりたいと思っています。NRIはコンサルティング部門を抱えていることが強みであり、そちらと連携して経営レベルから課題解決できる独自のソリューションを確立し、それをグローバルにも展開していきたい。
果敢にチャレンジしてNRIのさらなる成長に貢献できればと考えています。
※内容はインタビュー当時のものです。