野村総合研究所(NRI)Career Recruiting

Members 転職者メッセージ

システムコンサルタント Systems Consultant

2007年キャリア入社 小島 卓也

経営コンサルからITソリューションまで、
対応領域の広さに惹かれて転職。

私は20代後半でNRIに転職し、当社でのキャリアはもう15年近くになります。新卒で入社したのは大手金融グループ系のSIerで、ノンバンク各社のバックオフィスのシステム開発運用に5年ほど従事しました。しかし、経営方針が変更されてグループ会社の案件だけを担う体制になり、こうした状況では経験できることが限られ、転職を考えるようになりました。そんな折、たまたま専門誌で、NRIが某銀行の先進的でミッションクリティカルなシステム開発を成し遂げたという記事に触れ、その内容に惹かれて「ここなら新しいことに挑戦できる機会が多そうだ」とこちらからアプローチ。面接の場で、経営コンサルティングからITソリューションまで幅広い領域を手がける企業だと知り、大きな可能性を感じて入社を志望しました。

入社後、最初にアサインされたのは、証券会社の決済系のシステム開発プロジェクトです。予算数十億円規模の大型案件で、これほどのスケールの開発に関わるのは私にとって初めてのチャレンジでした。前職で手がけていたバックオフィス系のシステムとは異なり、証券の決済システムはきわめてミッションクリティカルで、要求される品質水準もまったく違いました。品質の高さに応えていくことには苦労したものの、新たに得るものも大きかったです。また、幸いにも最上流の要件定義から参加することができ、設計、実装、そして保守まですべての工程を一貫して経験できたことも、大きなキャリアアップにつながりました。

自ら志願して上流のポジジョンへ。
金融機関のDXによるビジネス変革に奮闘。

証券会社の大規模なシステム開発に5年ほど携わった後、私は“ビジネスアナリスト”の役割を担うことになりました。ビジネスアナリストというのは、お客様のニーズを分析し、解決にむけたソリューションを定義し、ビジネス価値をもたらすまでの一連の工程を推進する役割です。私がもともとやりたかったのは、ITでお客様のビジネス課題を解決することであり、そうした上流工程でもっと力を振るいたいと上司に訴えたところ、ビジネスアナリストに転向するチャンスを与えてもらったのです。
そこから7年間、金融機関4社に関わってビジネスアナリストとして奮闘しました。そしてさらにステージが上がり、今度は指揮者のようなポジションを任されることになりました。お客様の重大な経営課題に対応し、それを解決するための戦略を社内のリソースを使って描き、実行していくことが私に課せられた使命です。

最近は、お客様のDX支援に特に力を注いでいます。先日もある金融機関の難度の高いDX案件を担当しました。その金融機関はマーケットの環境変化に伴ってビジネスモデルの変革が余儀なく、お客様から課題を受けていろいろな仮説を立てて検証し、データドリブンで事業に新たな価値を創出すべきだと判断しました。データを活用した業務改革や新サービス開発を図るべきだと提言したものの、私自身にその知見はない。そこで社内のコンサルティング本部に協力を要請し、彼らの知見を借り、新たなビジネスプロセスを設計しました。さらに、当事業部の専門の技術者数名をアサインし、クラウド上でスピーディーにデータ分析基盤を構築してPoCを実施し、お客様とともにプロジェクトを進めていきました。

“コンサルティング×ソリューション”で、
キャリアが大きく拡がっていく。

私が担当した、その金融機関のデータドリブンによる新たなビジネスモデル創出は、過去に例のない取り組みでした。しかし、未知の領域にチャレンジできるのは、非常にエキサイティングなことです。そして、どんなに高度なテーマであろうと、それを実現できるリソースをNRIは有していると感じています。社内のコンサルタントやエンジニアと協業しながら、お客様の課題を解決する手段を導き出し、それをクラウドやAIなどのテクノロジーを活用しながらお客様のもとにいち早く実装していく。その一連の流れを自らリードし、お客様により良い仕組みに変わったと実感していただけることに、いま私は大きなやりがいを覚えています。

そもそもDXというのは、ビジネスとITが深く連携することで成し遂げられるものです。単に局地的にアプリを作るだけでは、DXの意味はないと考えています。既存のビジネスを理解し、既存のシステムとうまく繋げることで、DXは初めて効果を生む。それを果たすためには、あらゆるビジネス課題に精通し、ITのケイパビリティも豊富に擁していなければなりません。それぞれの領域で専門家が必要であり、それを束ねるポジションを務められる人材も必要です。NRIはコンサルティングとソリューションをそれぞれ高い次元で展開しており、さらに両者をつなぐ機能もあります。DXを成功に導くことのできる国内でも稀有な企業であり、さまざまな専門家と連携し、自分自身を大きく拡げられることが、NRIでキャリアを積む大きな魅力です。

今後は、グループマネージャとして私のようなポジションを担える人材の育成にも力を入れ、組織としてDX案件を創出できる体制にしたいと考えています。意欲ある人材にぜひ参加していただきたいと思います。

※内容はインタビュー当時のものです。