野村総合研究所(NRI)Career Recruiting

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経営コンサルタント Management Consultant

2016年キャリア入社 原野 朱加

調査会社が発揮できるプレゼンスに
限界を感じ、コンサルティングの世界へ。

私は高校生の時にマーケティングに興味を持ち、大学ではデータを駆使してマーケティング課題を解決する手法の研究に取り組みました。社会に出てからも“マーケティング×データ”でキャリアを積みたいと、ネットリサーチ会社に新卒で入社しました。2年目には「事業を創る経験がしたい」と会社に訴え、スマホアプリで消費者の購買行動を把握する新規事業の立ち上げ期に参画させていただいたり、自らも新規事業立案を行ったりしていました。ありがたいことに前職でも早い段階から自分が望む機会を与えてもらいましたが、次第に「調査会社では発揮できるプレゼンスに限りがある」と感じるようになりました。調査会社は、お客様が求めるデータを出すことが第一のミッションであり、そのデータを使ってお客様のマーケティング戦略を立案、実行するところまではなかなか関われない。そこに物足りなさを覚え、データをいかに活用するかにまで踏み込み、社会に対してより影響力のある仕事がしたいと、コンサルタントへの転職を考えるようになりました。

NRIには、実は大学時代から関心を持っていました。在学中、NRIが開発した広告効果の測定ツール「インサイトシグナルを使って分析レポートを作成するコンペに参加した経験があり、この経験が“マーケティング×データ”を志向するきっかけでもありました。そうした経緯もあり、私の中でまずNRIが転職先の候補に挙がり、マーケティングのコンサルタントを志望して応募したのです。

データから知見を導き出す。熱い先輩方と
議論を重ねながら、その力を習得。

私は社会人3年目でNRIに転職しましたが、もし新卒で入社していたとしても、必ずしも希望の部署や業務に携われるとは限りませんでした。短い期間でしたがネットリサーチ会社で経験を積み、その実績も買われて中途で採用されたからこそ、いまのポジションに就くことができたと思っています。少し回り道をしたものの、結果的に希望するキャリアに巡り合えてとても幸運だと思っています。

こうしてNRIの一員になりましたが、当初は前職とのギャップに苦労しました。以前はデータを正確に収集分析することがゴールでしたが、NRIではデータからお客様にどんな示唆を与えられるかが重要で、それを考え抜くことが求められます。絶えずチームの先輩方と議論し、さまざまなナレッジを吸収しながら自分の引き出しを増やしていきました。まわりの先輩方は一を聞けば十を返してくださる熱い方ばかり。お客様にとって正しいと思う意見は躊躇なく発して、衝突することを厭わない。しかし、どんなに対立しても議論が終わればまったく後腐れなく、そうしたNRIらしいプロ意識の高い風土も気に入っています。

そしてNRIは、若手にも責任ある仕事を委ねる文化の強い会社です。私も1年目から、重要なクライアントの一社である大手メーカーのチームにアサインされ、2年目からはフロントに立って案件をリードしました。そのお客様においては、市場調査からプロモーション戦略支援、ブランド戦略立案などとても幅広いプロジェクトでご一緒させていただいており、マーケティングコンサルタントとしての多くの経験を積ませていただきました。お引き合いいただく案件だけでなく、もっとお客様自身がデータを活用して自走できるようにと私から働きかけ、100名近くの社員の方々を対象にデータの活用方法をレクチャーする勉強会なども企画開催しました。こうした取り組みを重ね、私が提供した知見が契機となって新商品の開発に繋がった時などは大いにやりがいを感じます。

誰もがデータを容易に扱い、
マーケティングに活かせる社会を創りたい。

NRIに入社してから非常に密度の濃い日々を過ごしていす。さまざまなお客様の案件に関わり、データを活用したマーケティングについての理解が本当に深まってきました。最近、部内でNRI流のマーケティングフローを確立して提唱しようというR&D活動を行っているのですが、そうした議論の中でもオリジナルの意見を出せるようになり、自分の成長を実感しています。

これから私がチャレンジしていきたいのは、高度なデータサイエンスでマーケティングを紐解いていくというより、誰でもデータを簡単に扱えて優れたマーケティング戦略を立案できる、そんな社会を創っていくことです。それは私が大学時代から描いているビジョンでもあります。データを使いこなせずお困りになっているお客様に、そのお客様に合ったメソッドを提示して支援していきたい。それは決して高度なデータ分析やシステム開発だけが答えではないと思っています。また、NRIは私のビジョンを実現できる場だと強く感じています。社会に及ぼす影響も大きく、積極的な対外発信や業界団体に参加していることは、NRIの大きな特徴の一つです。たとえば、私の身近な領域ですとNRIは一般社団法人データサイエンティスト協会の幹事会員になっているため協会の委員にも手を挙げればなれる環境にあり、私自身も当協会の委員を務めさせてもらっています。そこでは、データサイエンティストのスキル定義や、学生を対象にしたデータサイエンティストの周知活動、育成支援などに携わらせていただいており、日本におけるデータサイエンティスト育成に向け、日々活動を行っています。

年齢によらずこうしたポジションや、機会の中で仕事ができるのも、NRIならではだと思います。今後はここで培ってきた“マーケティング×データ”に関する知見を世の中に広く発信し、社会をもっと豊かにしていくことに貢献できればと考えています。

※内容はインタビュー当時のものです。