ビジネスアナリスト Business Analyst
2020年キャリア入社 塩見 翔大
私は社会人6年目の時、新卒で入社したメガバンクからNRIに転職しました。前職では大企業向けの法人営業に携わっており、融資などを通してお客様の課題を解決していました。銀行の仕事にもやりがいはありましたが、銀行のビジネスは、プロダクトアウトが前提のビジネスモデルであり、それがお客様のニーズにフィットしなければ力になることができず、もっと直接的にお客様の事業課題を解決できる人材になりたいと転職活動を開始しました。当初は戦略系のコンサルティングファームを検討していましたが、事業課題を解決するためにはいまやITが不可欠であり、その専門性も身につけられる場を志向するようになりました。そしてNRIが資産運用サービス事業部で企画人材を募集していることを知り、前職で得た金融の知見を活かしつつ、専門性も身につけられると考え、このポジションを志望しました。
面接でお会いしたのは、事業部を率いる本部長と部長の方でした。お二人からは、資産運用業界は今後競争がますます激化していくことや、当事業部がベテランばかりで若手がいないことなどを率直にお伝えいただき、その上で私の入社意思を確認していただけました。そうした入社後のミスマッチがないよう配慮いただいたことや、仲間として共に働こうとしていただいている姿勢も後押しとなり、NRIでキャリアを積むことを決めました。
私が所属する資産運用サービス事業部は、資産運用ビジネスにITソリューションで貢献するサービスを企画、サービス化していくことがミッションです。資産運用会社のお客様が抱えるニーズと課題を明らかにし、それを解決する方法を考えてシステムに落とし込む要件定義までを担っています。ポテンシャル採用で入社したこともあって、配属後は指導担当の先輩がマンツーマンでついていただき、その方のもとで業務に必要な知見を蓄えていきました。
当初苦労したのは、課題の解決にあたって深い思考が求められることでした。前職の法人営業では、金融のプロダクトで解決できる課題しか扱わなかったため、ある程度パターンで対応することができました。しかしここでは、たとえば制度改正への対応など、未知の課題に対してお客様に道筋を示していかなければなりません。上辺だけの思考では通用せず、物事の本質から考え抜いて解を導く力が求められ、日々それが鍛えられている実感があります。また、思考を深めるために徹底的に議論するNRIの風土にも最初のうちはとまどいました。当事業部は上下の距離がほとんどなく、私たち現場のメンバーも本部長や部長と打ち合わせをし、そこでは上層部の発言に対しても、みなさん忌憚なく否定的な意見を述べます。これは前職のメガバンクではありえない状況で、あまりのカルチャーの違いに困惑したものの、やはり自分の意見を堂々と主張できることは張り合いがあります。上司や先輩方と高度な議論をして認められたいと懸命に勉強しますし、こうした刺激的な環境が私の成長に繋がっているように思います。
NRIは資産運用業界できわめて大きなプレゼンスを発揮しており、資産運用会社がビジネスを行うにあたって必要なソリューションの多くを手がけています。以前、あるお客様へのヒアリングの際に「NRIの対応が業界の標準になる」といった趣旨の言葉をいただき、あらためて私たちに対する期待の大きさを感じるとともに、その期待に応えなければという使命感を強く覚えました。こうして業界全体に影響を与えられるような重要なポジションで力をふるえるのも、NRIに身を置く大きな醍醐味だと思います。
NRIは、私のような若い人間にも大きなチャンスを与えてくれます。まだ私は入社して間もないのですが、上司からは新しいサービスの企画を託され現在奮闘中です。これが本当に面白くて、普段の生活の中で何か新しいニュースに触れると、すべてこのサービスに結びつけて考えてしまうほどです。これほど仕事に熱中できるのは幸せなことだと思いますし、こうした機会に巡り合えただけでもNRIに転職して正解だったと強く感じています。今後、資産運用ビジネスは業界の垣根がなくなり、さまざまなプレイヤーが入り乱れて市場はさらに盛り上がっていくでしょう。そんな未来に対応するプラットフォームをこれから構築し、社会に大きな価値をもたらす新しい資産運用ビジネスがNRIによって生み出される瞬間に、私自身ぜひ立ち会いたいと思っています。
※内容はインタビュー当時のものです。