EC・Web開発エンジニア EC, Frontend Engineer
2021年キャリア入社 義若 亜希子
私は新卒で大手電機メーカーに入社し、そちらで製造業向け案件のSEを務めていました。自社製品のパッケージを絡めて「ものづくり」を効率化するソリューションを提供し、なかでも私は自動車業界のお客様の設計資産を管理するシステム開発を主に担当しました。お客様と打ち合わせをして要件定義と外部設計を行い、協力会社に依頼してシステムを構築するのが私の役割でした。その企業で7年ほどSEとしてキャリアを積みましたが、自社製品ありきのソリューションでしたので提案できる内容に限界がありました。また、パッケージを導入する案件がメインで、フルスクラッチで開発した経験がほとんどなかったため、私自身、技術力やプロジェクトマネジメント力が不足しているという問題意識がありました。開発に関する知識やスキルを高めたいと資格取得にも努めていましたが、やはり環境を変えて新しいキャリアを手に入れたいとSIerへの転職を考えるようになったのです。
私としては、SEをやるからにはお客様の事業の核となるシステム、お客様の収益の源泉となるシステムをつくりたいという想いがあり、それが果たせる企業を転職活動で探していたところ、エージェントに紹介いただいたのがNRIでした。NRIは国内でもトップレベルのSIerであり、お客様の事業の核となるシステムを多く手掛けており魅力的な会社でした。製造業で培った経験を買っていただき採用になりました。
NRIに入社後、私がアサインされたのは、大手情報サービス企業が運営する、有名な不動産情報サイトの開発運用を手がけるチームでした。そこで私は、先輩のもとでサイトの一部の機能の追加や改善を担うことになり、お客様の要望を仕様に落とし込み、外部の協力会社のエンジニアを率いて、機能を作り上げてリリースしていくことに奮闘しました。前職でも協力会社に依頼していましたが、現場で一緒に開発を進めるケースは少なかったです。しかしNRIでは、私が現場で外部のエンジニアの方々に直接指示を出し、開発のスケジュールやクオリティを管理していかなければなりませんでした。こうしたチームマネジメントは過去に経験したことがなかったので、当初は苦労しましたが、そのプロジェクトのなかで次第に問題抽出能力やコミュニケーション能力が磨かれていったように思います。
NRIに参画して実感しているのは、一緒に働いている先輩方がみな優秀で、本当に尊敬できる人ばかりだということです。皆さん技術力とプロジェクトマネジメント力をバランスよく備えていて、担当している案件について相談すると、私が気づけていない視点でアドバイスをくださいます。また、物事の先を読み、本質的な課題を見極める力にはいつも感心させられます。こうした先輩方と絶えず接してさまざまな知見を吸収することで、私自身もレベルアップしているように感じています。
まだまだNRIのSEとして駆け出しですが、いま携わっているのは多くのユーザーを抱える有名サイトであり、私が開発してリリースした機能が、実際に世の中に出てたくさんの方々に利用されることにとてもやりがいを感じています。こうした社会に対して大きな影響力があり、かつお客様の事業の核となるようなシステムを、ゆくゆくは自分でリードして創り上げたい。NRIは、それを実現できるチャンスにあふれた環境です。
いまNRIは「未来創発」をスローガンに掲げ、ESGも意識した事業経営を図っています。この「未来創発」に沿って、事業を通して「どのような未来をお客様とともに実現するのか」「どのような社会課題を解決すべきなのか」というテーマを、部全体でディスカッションする場が定期的に設けられています。未来を自分たちの手で創り出そうという意識を誰もが持っていて、それがNRIの原動力にもなっている。いま所属している部門でも、向き合っているのが不動産業のお客様なので、「いま日本の社会課題となっている空き家の問題をDXで解決できないか」という議論が盛り上がっています。そして、いまお付き合いしているお客様を巻き込み、お客様とともに、この問題解決に貢献できる新規事業を立ち上げようと画策しています。NRIはそうしたチャレンジをどんどん繰り広げていこうとしていて、私もぜひ、この潮流に乗って自分がやりたいことを実現したいと思っています。
※内容はインタビュー当時のものです。