<NRI Leader’s Voice>正解が分からない中で求められる突破力とは・・
NRI Leader’s Voice
野村総合研究所のキャリア採用サイト「NRI career」をご覧いただき、ありがとうございます。「NRI Leader’s Voice」は、NRIグループのビジネスを牽引するリーダーたちに、事業の魅力や展望を語ってもらうシリーズです。今回は証券デジタル開発二部の部長を務める清野さんに聞きました。
注)組織名・役職名は取材当時の名称です。
話し手:証券デジタル開発二部 清野 悠
宇宙ビジネスから証券の世界へ
――まずは、自己紹介をお願いします。
証券デジタル開発二部の清野です。機械工学科で学んだのち、新卒で宇宙ビジネスを手掛ける会社に就職し、筑波宇宙センターに勤めていました。仕事自体は面白かったのですが、枯れた技術が利用されていたこともあり、もっと最先端の技術を駆使して、自分自身の成長スピードを加速させたいと思い、2002年にNRIに第二新卒として入社しました。それ以来、証券ソリューション事業本部に籍を置いています。
――宇宙ビジネスからキャリアをスタートされているのですね。NRIに入社後、印象に残っている仕事はありますか?
当初は、証券総合バックオフィスシステムである「THE STAR」を担当していました。その後、オンライントレードシステムの「TRADESTAR」の新規構築に関わりました。入社3、4年目であったこともあり、とても印象に残っています。完全に新規での開発だったので、システムを作っていく際の背骨作りというか、ものづくりの本質に触れたような気がしました。またこの時のプロジェクトマネージャー(PM)の働き方にも強く影響を受けました。プロジェクトがうまくいかないときもコントロール可能なリソースの中で最適な選択をしていく姿を見て、自分もそんなPMになりたい、と思うようになりました。
――若いうちから貴重な経験を積まれているのですね。仕事をする上でのやりがいをどんなところに感じていますか?
「NRIには簡単な仕事は来ない。難しいからこそNRIに仕事が来る」と社内でも言われています。例えば、証券の単純な売買システムを作ることは難しいことではありませんが、業務難易度の高い取引システムになってくると、そうもいきません。また、新NISAの制度設計のように、新しい制度が生まれた時には、お客様から制度理解やシステム対応について最初に相談をいただくことが多いです。そういうときは、頼っていただけていることを実感します。またシステムを納品して終わるのではなく、お客様と事業を一緒に進めることができるので、「お客様の信頼を得て、お客様とともに栄える」という、私たちのDNAに刻まれている理念を実感することができます。
お客様とともに新たなサービスを考えていく
――現在の組織について教えてください。
現在私が部長を務める組織では、ネット証券会社のお客様に対して、フロントからミドル、バックまで幅広くシステムを提供しています。事業領域の特徴として、フロント部分はSIとして請け負い、バックオフィスは「THE STAR」を導入いただいています。お客様も次から次へと新しいことを考えていらっしゃり、システムだけに閉じず、ビジネスの加速やサービス向上に関するご相談を多くいただいています。最近では私たちから「こういうことから始めてみませんか」というご提案をするケースも増えています。
――お客様のビジネスの成長に関わる機会も多いのですね。
そうですね。毎日数百万の注文を処理する、社会インフラ的なシステムを支えていますが、それだけではお客様の期待には応えきれません。一段高い視座・視点での思考によって、お客様の課題や困りごとをくみ取って、一緒に新たなサービスを考えていく、ということを求められていると感じます。
特に今は、現場発だからこそできるIT戦略の提案であったり、AI活用など新しい技術・手法への挑戦だったりを通じて、お客様の期待に応えていきたいと考えています。
わからないことを何とかしていく突破力が欲しい
――今、キャリア採用で入社される方にどんな期待をもっていますか?
誰も正解が分からない中で、物事を進めていかなければなりません。言葉を選ばずに言えば、「なんかよくわからないけど、そのわからないことを何とかしていく」という突破力みたいなものが必要ですし、期待しています。最初から正解だけを選択していく必要はありません。間違っていてもいいから、考えをぶつけてほしい。その一歩があれば、周囲もどうフォローすればいいかわかりますので、キャリア入社だからと言って気負う必要はありません。
――この組織だからこそ経験できる、やりがいや機会について教えてください。
先ほどもお伝えしましたが、お客様自身もどうすればいいかわからない難題を、「NRIだから」信頼して投げていただいていると思っています。そうした難題に寄り添って、一緒に考えながら、最終的にモノを作るところまで伴走していくことのやりがいはやはり大きいですね。
私たちはお客様のさまざまなステークホルダーに対して、お客様の代わりになって課題を整理し、説明し、合意を取っていきます。そうすることで、お客様から自社の社員であるかのように接していただけるようになり、それがメンバーにとっても喜びとなっていると思います。
――本日はありがとうございました。