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<NRI Leader’s Voice>札幌から新しい事業を自分たちで作っていきたい

NRI Leader’s Voice

野村総合研究所のキャリア採用サイト「NRI career」をご覧いただき、ありがとうございます。「NRI Leader’s Voice」は、NRIグループのビジネスを牽引するリーダーたちに、事業の魅力や展望を語ってもらうシリーズです。今回は札幌ソリューション開発三部の部長を務める楢舘さんに聞きました。

注)組織名・役職名は取材当時の名称です。

話し手:札幌ソリューション開発三部 楢舘 歩

大苦戦のプロジェクトから学んだマネジメント手法

――まずは、自己紹介をお願いします。

札幌ソリューション開発三部の楢館です。2001年に新卒で金融機関のユーザー系SIerに就職しました。東京での勤務でしたが、そこでは証券バックオフィスの金融デリバティブや為替の会計処理などの基幹業務を担っていました。約5年半働いていたのですが、家庭の事情などもあり、札幌で働くことを考えたことがきっかけで転職活動を始めました。
2006年10月にNRIに入社し、保険ソリューション事業本部のプロジェクトの現場に10数年いました。
5,6年ほど前からは、2025年の崖問題と呼ばれるレガシーシステムのモダナイゼーションに取り組んでいます。
各事業本部と協業のもと、システムアーキテクチャーの面から現行システムを分析することによって現状を把握し、課題を抽出しながら、お客さまのDX化を阻害する要因を洗い出していくアプローチを取っています。

――なぜエンジニアになったのですか?

当時読んでいた「金融腐蝕列島」という小説をきっかけに金融業界で働くことに興味を持ったのですが、残念ながら、そのタイミングではすでに金融業界の募集は締め切られており、途方にくれました・・・
しかし、当時はITバブルの真っ盛りでSEの募集は大変活況でした。文系だったこともあり、元々エンジニア志望ではなかったのですが、金融業界に関わることができると思い、応募したことがきっかけでした。

――NRIに入社してから印象に残った仕事はありますか?

振り返れば、大苦戦したプロジェクトを経験するなど、苦しい思いもしましたが、今のベースとなるエンジニアリング力を培うことができたと思っています。

苦戦するプロジェクトというのは、多くの場合、課題の整理ができていません。そうした状況の中で地道に課題の棚卸しを行い、優先順位をつけ、将来的に発生しうる問題の予測をしたうえでリソースをどう配分していくのか、といったマネジメント手法を学びました。
またプロジェクトをスムーズにリードしていくためには、どうお客さまと接すればよいか、といったコミュニケーションの方法についても学ぶことができました。

元々、私はソースコードをバリバリ書くより、きれいなシステムを作るためのモデリングや、ニーズに沿った要素技術を採用して処理方式を作ることなどを得意としていました。
そうした経験は苦戦しているプロジェクトにおいても活かすことができたので、アーキテクトリードとしてやっていけるという自信にもつながりましたね。

何よりも「札幌が好きである」ことを重視

――札幌開発センターの組織について教えてください

札幌開発センターは、札幌ソリューション開発一部・二部・三部の三部の体制をとっており、事業も大きく3つのドメインで展開しています。

1つ目は、Anaplan・boomi・Coupa・ServiceNowなどのクラウドDXソリューションの導入支援の展開事業です。クラウドベースのSaaS、PaaSを組み合わせることで、機動性を高く確保しつつ、顧客の業務改革の実現を目指しています。今までNRIがリーチできなかったお客さまが多く、今後のNRIの事業拡大に貢献できる機会があると考えています。
2つ目の事業は、スクラッチ開発でアプリケーション開発フレームワークとして活用される「ObjectWorksシリーズ」などのエンハンスや、昨今重要視されているセキュリティの診断サービスやセキュアなアプリケーションを構築するためのセキュリティ設計コンサルティングです。
3つ目の事業は、前述の二つの事業特性を踏まえて、特定のお客さま担当として行う、システムのエンハンスや新規提案などです。加えて、主に保険業・金融業における基幹システムのモダナイゼーションに向けた、システム化構想・システム化計画のコンサルティングも実施しています。

――各部の業務内容は随分異なるのですね。

そうですね。今でこそ人数も増えてきましたが、全社で見れば私たちは小さな組織であり、かつ異動が無い地域限定のエリア職です。基本的には社内の他の部署からの異動などで人が増えることはありません。そのため一つの事業や技術トレンドに対して大きく人員を割くことはリスクとなります。事業ポートフォリオを満遍なくバランシングしながら、限られたリソースの中でどうやってプレゼンスを発揮していくのかを考えた結果、今のような業務分掌となっています。

ただそうすると同じ札幌拠点の中でも業務内容がかなり違ってきますので、お互いどういった仕事をしているのか見えづらくなります。やがて組織としてどうあるべきか、ということが不明確になってしまいます。

――その問題はどのようにして乗り越えているのですか?

我々はなぜここで働いているのか、という問いに対して、統一したベクトルを持つことが必要になります。それが「札幌が好きで、札幌から全社に貢献できるような事業を作っていく」という想いになります。

私は2024年から部長になりましたが、部長として採用に関わるようになり、まず初めに採用に関わるメンバーの選定に着手しました。そして何のために自分たちは採用するのか、という意識をそろえるためにも、この想いを共有しました。ですので、面接においてもまずは「札幌が好きである」ということを非常に重視しています。

――札幌拠点だからこそ組織への意識が高まるのですね。

そうですね。私が入社した当時は20名強の組織で、組織運営や事業戦略に若いうちから携わることができました。規模が拡大した今も、それは変わっていません。
私たちは限られた人員の中で、何をもって価値を出していくのか、ということは危機意識を持ちながら常に考え続けています。
ですので、当社に入社いただく方にも組織運営や事業戦略には是非興味を持っていてほしいと思っています。

新しい事業を自分たちで作っていきたい

――これからどんな組織にしていきたいですか。

私たちの強みはキャリア採用の比率が大きく、専門性を持った人材が多いことです。
ただそれだけを追い求めるとテクニカルな面に閉じてしまいます。
私としては、さらにそれを活用して事業拡大に貢献していきたいと考えています。
例えばモダナイゼーションのコンサルティングのように、自分たちのケイパビリティを活かした新しい事業を、自分たちで作っていきたい。
実はこうした活動は最近盛り上がってきており、これまでNRIがリーチしていない基幹業務への領域拡大に貢献できていると感じています。

一方で、事業拡大や新規事業展開には、リーダー格としてプロジェクトをマネジメントできる人材や、お客さまの業務領域も含めて全体的に深く洞察したうえでITコンサルティングを実施できる人材が必要です。
さらに欲を言えば、いろいろな情報を集め、その情報からコンセプトを提示していく、コンセプチュアルスキルは今後ますます重要になっていくとも思っています。そうした能力を鍛えたい方に是非入社いただきたいですね。
こうした経験を積むことができる会社は、札幌ではあまり多くないと思っています。
テクニカルな知識をベースとしてお客さまをナビゲートする機会を通じて、札幌エリアを盛り上げ、そしてNRIの事業全体を一緒に盛り上げていきたいです。

――ありがとうございました。

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