<イベントレポート>NRIのチームビルディングを盛り上げる「NRI TEAM BUILDING 2025」が開催されました!
NRI TEAM BUILDING 2025

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NRIのチームビルディングをもっと知ってもらいたい!社内カンファレンスである「NRI TEAM BUILDING 2025」が開催されました。主催したのは有志のメンバーが集まったチームであるCOMRACE(コムレイス)です。イベント当日のレポートに加え、COMRACEの活動などについてインタビューしましたのでぜひご覧ください。
「チームビルディング」をテーマに若手からベテラン社員まで集合
このカンファレンスは「チームの活動と成長」をテーマに、社内でチームビルディングに力を入れているメンバーが登壇し、それぞれのチーム構築と運営の経験や知見を共有します。素晴らしいチーム活動や知見にフォーカスした本カンファレンスは昨年度初めて開催され、好評だったため第二回として今年度も開催されました。
当日は入社3年目の社員からベテラン社員まで、さまざまな年次の6名が登壇し日頃の取組みを発表しました。
自社内開発における取り組みや、オフショア開発での取り組みのほか、チーム対話を促進するためにHLLSPD(Happy/Lucky/Love/Smile/Peace/Dream)を取り入れた活動など、チームビルディングというひとつのテーマに対して、さまざまな角度からプロジェクトでの苦労や成功事例が語られました。
■当日の発表テーマ
・Agile×生成AIコーディングツール×内製開発で見えてきた景色 熊崎 晃
・HLLSPD活動 野田 英梨子
・PMとして「チームビルディング」のために心がけていること 水野 憲祐
・アジャイル要素を取り入れたエンハンス開発におけるチーム作り 小林 良至
・グローバルな挑戦:日本とインドのチームワークの秘訣 武田 麻衣子
・新生チームで挑むプロジェクト 香川 勇気
発表は休憩を挟みつつ、約3時間行われました。発表後の質問だけでなく、オンラインでの参加者がチャットでリアルタイムに感想を投稿するなど、終始盛り上がりました。
「今よりも優れたチームを作りたい」「プロジェクトを活気あるものにしたい」という想いをもった社員が集まり、活気あるカンファレンスとなりました。
主催したCOMRACE(コムレイス)のみなさんへのインタビュー

――イベント運営お疲れさまでした。そもそもCOMRACEとはどんな組織なのでしょうか?
COMRACEは元々社内の有志が集まって発足したチームです。「NRIのビジネスとエンジニアリングの両輪を駆動させ、未来創発を加速させていく」というCOMRACEのパーパスの実現に向けて活動しています。このパーパスを実現するために「アジャイルプラクティスの活用によりチームの自己組織化を促進し、NRIをより速く、より高品質に、より楽しく働くことができるチームで満たす」というミッションを掲げています。
現在は主に3つの領域で活動を展開しています。1つはコミュニティ活動です。全社横断型コミュニティ「NRI AGILE HUB(通称:あじゃはぶ)」の運営を中心に、ラジオや動画などのコンテンツを配信したり、今回の「NRI TEAM BUILDING」のような社内カンファレンスを開催したりしています。
2つ目はチーム支援です。エンハンスチームをよりアジャイルにすることでアジリティを向上させたり、アジャイルのプラクティスでエンハンスチームの課題を解決したりするような取り組みを進めています。
3つ目は人材育成です。社内研修のコンテンツ作成、全社向けセミナーの開催などを通じて社内のアジャイル人材を増やす取り組みを進めています。例えばアジャイルやスクラムに関する基本的な考え方を学べる「アジャイル・スクラム入門」、プロダクトの方向性やサービスのデザイン、チーム構築などについて解説する「アジャイルプロジェクト立ち上げと運営」といった研修のほか、「アジャイルプロジェクトマネジメントEssential」は、PM層やGM、部長などの管理職がアジャイルのプロジェクトマネジメント手法を学ぶための研修などです。
――幅広い活動をしているのですね。アジャイルと聞くと「開発手法の一つ」というイメージがありますが、NRI TEAM BUILDINGで発表されたテーマはもっと広い印象を受けました。
アジャイルの考え方は、ウォーターフォール開発であれ、アジャイル開発であれ、「ベースマインドとして持っていて然るべきもの」であると私たちは考えています。そもそもアジャイルという言葉は「よりよい開発方法を見つけ出そうとする状態」を指しています。そのため、あらゆるソフトウェア開発、さらにはあらゆるビジネスにおいて必要な考え方であると捉えることもできます。
NRIと言えばウォーターフォール開発のイメージが強いかも知れませんが、実際はウォーターフォール開発であっても、現場でお客さまやビジネスパートナーと話をしながら要件を調整したり、対話を重ねながらリリースのタイミングを決めたりしているので、本当に「昔ながらのウォーターフォール」という訳ではないんですよね。
それに加えてエンハンスチームは、毎年のようにお客さまのシステムの改善活動を行っており、品質を上げるさまざまな取り組みを継続しています。結局、取り組んでいる期間やスパンに違いがあるだけで、やっていること自体は「アジャイル開発の考え方とほとんど変わらないのでは?」と思うこともあります。
――なぜアジャイルではなくチームビルディングをカンファレンスのテーマにしたのですか?
元々、アジャイル開発における重要な要素であるチームビルディングの文化やプラクティスを、社内にもっと浸透させていきたいという想いを持っていました。また、今話したように、実は社内のいろいろなプロジェクトの現場において、チームビルディングなどアジャイル的な活動が行われています。ですが、そうしたプロジェクトに関わる人たちの大半が、自分たちのプロジェクトはアジャイルではなくウォーターフォール型だと思っています。アジャイルに対する誤解や勘違いもまだまだ多いです。
そこでテーマをチームビルディングにすることで「アジャイルなんて自分たちとは縁遠い話だ」と思っている人たちに、「アジャイルは決して敷居の高いものではない」ということを伝え、身近に感じてもらうきっかけにしたいと考えました。
――実際発表されていたプロジェクトはウォーターフォール型のものが多かったですよね。
そうですね、ただウォーターフォール型の開発の中で、アジャイルに近い活動をしているプロジェクトが、去年よりも多かったと思います。
チームビルディングには誰もが苦労し、一方で多くの人が独自に工夫しているものです。ただ技術の話と比べて、チームビルディングだけを切り出して話す機会は少ないのが実態です。みなさん、登壇のお願いをしたら快諾してくれました。
――登壇した方や参加した方の反応はいかがでした?
満足度は全体的に高かったです。特に登壇した皆さんは自分たちがやってきたことを違う視点でとらえることができ、あらたな気付きを得た人が多かったようです。今後もこうした活動は続けていきたいですね。
――来年も楽しみにしています。ありがとうございました。