Dream up the future.

Index

成長の機会と支援

計画的な育成の取り組み

C&A制度

社員の自発的で計画的な能力開発を広範に支援し、個々のキャリア目標を上司と共有するためにC&A(Challenge & Act)制度を導入しています。C&A制度では、期初に上司と目標設定の面談を行い、半期ごとに上司との面談を重ねて成果を確認します。このサイクルを繰り返すことで、自己の成長や目標の達成度を確認することができます。また、新たな人事制度の導入により、管理職の社員に対しては「Mission-C&A」という制度に改定し、組織ミッションを個々の期待役割に結び付けています。

C&A制度

チャレンジングなアサインメントによる社員の成長機会の拡大

NRIでは、若い世代でも責任と裁量の大きな役割を任されます。コンサルティングプロジェクトでは、多くの場合、20代でプロジェクトリーダーを経験します。開発プロジェクトのプロジェクトマネージャー(PM)の約30%は20代から30代前半です。NRIが長年にわたり培ってきたプロジェクトマネジメント手法とナレッジ共有の仕組みにより、人材の育成とチャレンジングな業務の遂行が可能となっています。これらの経験は社員の成長を促すだけでなく、社員自身が成長を実感することにより、仕事に対する誇りを持つ好循環を生み出しています。

コンサルティングプロジェクトにおける
プロジェクトリーダーの年齢構成
(2025年3月期実績)

システム開発プロジェクトにおける
PMおよび事業責任者の年齢構成
(2025年3月期実績)

充実した研修プログラムによる専門性の追求

年間を通じて、400以上の講座がのべ1,000回近く開催される社内研修プログラムがあります。このプログラムは、社員が必要とする領域を幅広くカバーしており、必修の階層別研修や中核人材育成プログラムを除いては、自ら参加することができます。また、「D&I関連プログラム」では、女性活躍支援やダイバーシティ、ワーク・ライフ・バランスを意識したプログラムも提供しています。

社内研修プログラム体系

先進人材育成プログラム

次々に新しい技術が生まれる中で、先進的な技術をキャッチアップして、自身のスキルとして取り込んでいく姿勢が重要であることは、いつの時代も変わりません。現在は「AI」と「セキュリティ」の領域を重点に、DXスキルの習得に取り組んでいます。

C&A制度の中で、DXスキルの棚卸しを行い、次のスキルアップの目標設定に活用しています。DXスキルのレベルが「基本レベル」以上である人数を「DX活躍人材数」としてKPIに定め、その増加に向けた取り組みを行っています。研修プログラムでは、成長戦略の柱となる「DXビジネス」の創出と拡大を牽引する人材の育成に重点を置いています。ITスキルに加えて、最新のビジネスユースケースから先鋭的なビジネスインサイトを学ぶカリキュラムなども提供しており、DX時代に必要な能力を強化する機会を提供しています。

DX人材育成プログラム

AI人材

AI人材カテゴリを「AI活用実践者」と「AIプロフェッショナル」に改定した上で、人材要件をより具体化し、それに基づいた育成目標を設定しています。さらに、社内のAI導入プロジェクトの経験やR&Dで得られたノウハウを活かし、AI人材に必要なスキルの整理と育成ロードマップのブラッシュアップを行っています。またNRIの社員は、AI活用実践者・AIプロフェッショナルとしてAIを最大限活用するため、そのリスクについても深く理解する必要があります。そのため、NRIグループのAI基本方針と社員それぞれの立場におけるAIリスク対応策を明確にした「AIリスク研修」を、NRIグループ全役職員が受講するよう、必修のコンプライアンス研修に組み込んでいます。

AI人材の育成

AI人材の育成

セキュリティ人材

セキュリティに関する専門知識・技術力を活かして事業に貢献する「セキュリティ高度専門人材」に加え、新たに「セキュリティエンパワーメント人材」を定義しました。セキュリティエンパワーメント人材は、セキュリティのベーススキルを身に付けた、セキュリティ以外の専門性を有する社員です。顧客のセキュリティ課題を早期に発見し、セキュリティ高度専門人材とともに顧客課題を解決するきっかけを生み出すことで事業に貢献します。セキュリティエンパワーメント人材を増やしていくため、2025年7月より、セキュリティのベーススキルを習得するための研修を新設しました。

セキュリティ人材の育成

セキュリティ人材の育成

事業創造人材の拡大

事業創造人材の育成拡大を実現するため、社内で認められる資格であるCBA(認定ビジネスアナリスト)およびCBD(認定ビジネスディベロッパー)の認定者数増加を目標に掲げています。2031年3月期までに、合計250名の認定者数を達成することをKPIとしています。 この目標達成に向けて、中堅以上の社員には実践的なスキルを学べる講座や外部資格取得の対策講座(例: CBAP)を提供しています。また、若手社員には事業創造の素養を持った人材を早期に発掘し、個人の意欲とスキルを向上させ、認定資格に近づける育成プログラムを用意しています。これらのプログラムは、社内のプロフェッショナルが講師として後進を育成するためのスキームを定着させることで実現されています。NRIは人材育成において、このような強みを持っています。

事業創造人材のKPI

事業創造人材のKPI

グローバル人材ケイパビリティの拡大

NRIでは、グローバル人材のケイパビリティ向上を目指し、さまざまな海外プログラムを実施しています。特に、海外拠点やグローバル市場で活動する顧客企業の海外拠点への派遣を重視しており、「海外トレーニー制度」を通じて若手社員を派遣しています。これまでに200名以上の社員が海外の18ヵ国32都市に派遣されています。また、「派遣留学」プログラムでは年に数名の社員を留学させ、2023年3月期までの10年間で計58名が留学しています。留学では、海外の大学やビジネススクールでのMBAだけでなく、コンピュータサイエンス(MSE/MCS)や法務(LLM)などの学位取得も活発に行っています。 2023年3月期からは、グローバル人材の計画的な育成のために、社員のグローバルスキルを可視化する施策を導入しています。これに基づいて、将来のグローバルビジネスに求められる人材のKPIを策定し、グローバル人材の育成計画において計画的な機会を提供する予定です。NRIはグローバル人材の育成に重点を置き、グローバル事業の拡大に向けた戦略的な取り組みを進めています。

海外トレーニー派遣者数の累計

海外トレーニー派遣者数の累計

資格取得支援制度

・情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験をはじめ、356 件の資格のほか、業務上必要な資格を取得または更新した場合、その費用を会社が負担

研修支援制度

・Coursera、Udemy の受け放題メニューの提供、gacco での社内ストリーミング提供、大学等の無料コンテンツ多数、その他、研修プログラム多数提供
※その他、業務上必要な社外セミナー・研修等、会社負担にて受講可